そりゃ、一言じゃ言えないけれど、やっぱり思春期の恋は盲目なのだ。怖いくらいに…
初恋?というなんだか…薄蒼い、ほの美しいものともちがう…
私のなかでは、ほぼどす黒い…黒か灰色かディープ・パープルな想い出だなぁ。
でも、だからこそ強烈に記憶に刻み込まれている痛み…傷…闇…。
ウケる‼30年経った今でも、思い出すと痛い…(^_^;)
どうしようもない、身勝手な始まりだった。私はいつもそう。勝手に好きになって、巻き込まれてしまう男の子は被害者なのかもしれない。
特別、可愛くない。暴露するなら、容姿に恵まれない分、中身が良い奴なのではないかと思わせるテクニックを学んでいた。…いつの間にか…
そう。特に性格も良くない。根性はわるい。
付き合っている子がいた。私が好きになって、告白した初めての彼氏。
大好きだった。
キライになる理由もなかった。
だけど…
もっと好きな子が現れた。
その子は、他の中学校から同じ高校に来た子で、やんちゃな子と仲がいい普通の男の子。背も高くないし、運動神経が特別いいわけでもない。普通の子。
でも、一目惚れだったな。
当時流行っていた『ホットロード』というコミックに出てくる春山くんに似てた。
・・・という、当時、春山似といわれた人は、山ほどいるだろうな・・(^_^;)
フェンダー不良による見間違えや、角度によっては…とか。
中学校の彼氏は、この時どうなってたんだっけね。記憶が定かでないが・・・私はわかれたと思っていたけど、あちらはまだ付き合ってると思ってたのかな。
今みたいに、携帯電話などもない時代なので、連絡ツールは人づてか、家電か、手紙。
タイムラグがあったのか。私は、高校の一目ぼれ男の子に脳みそ侵されてる時に、元?彼が荒れて大変だと、人伝いに聞いた。もう一生会わないと心に誓った。申し訳ないという気持ちもあった。
それはそれは、大変な恋だった。
私は、完全に惚れた弱みで、本当にそばにいれるだけでよかった。
その人が私の彼氏なんだと思うだけで、夢みたいだった。「病」である。
人間は、忘れることで理性を保つ。
あまりのショックに、どこでどうやってフラれたのか、全く記憶にない。
でも、フラれて、別れたのは事実。
拒食、リストカット、不眠…生きる事を拒否しようとしていた。夜遊びに始り、ちょっとここでは書けないような…荒れた生活だった。
ただ…ただ、彼を感じることのできる空間にいたかった。
10代の心なんて、そんなことで簡単にズタズタになる。その砕け散った心は、戻ることはなかった。
そんな、思春期の恋もある。
それなりに真剣だったのだ。
『恋は盲目』というけれど…。
けれど、今まさに恋をしている子には、心の目をちゃんと開いて素敵な恋をしてほしい。
その恋は、後日談によって、完全に破壊され、すべてを失った。
自滅的になった私を、誰も責めなかったし、友達は適正距離にいてくれたのだと思う。
他にも事件が満載で、
不登校、停学や退学、補導、妊娠…
要するにそんなレベルの学校だったのだか、
それが私の回りで常に起こっていた。そして、親友が学校に来なくなった。
連絡がなかなかとれず、連絡がとれれば彼女の家で語り合った。
彼にフラレた時も、彼女が一晩中付き合ってくれた。
そんなとき…彼女が事故った…
原付で車に跳ねられ、顔面が崩壊し、面会もできないという。
…そのまま、彼女は自主退学した…
一年くらい経った頃だろうか…
なぜ、彼にフラレたのか…私の…私だけが知らない事を、友人が話始めた…
彼は年齢相応の欲望もあった。それを、他で満たしたということ。
仕方なかったのだと思う。
それが、私の親友だと思っていた子じゃなければ…
そして、私の重い思いが、彼と彼女を追い詰めていったこと…
どれ程、自分を責めただろう…
けれど、何も取り戻せず、何の解決せず、私の恋は化石のように私の心に残った。
本当にみんな幼かったのだ。
その純粋さはどんな刃物よりも鋭く、もろかった。
盲目の恋は、恋をしている自分に酔っているだけで、周りを傷付けていることにも気付かない。
出来ることなら、あの時に戻って自分に言ってやりたい❗
「ばっかじゃないの❗」って…